求めていた「手に職」
「手に職」の話の続き?かな。もう少し詳しく書いてみようと思います。
11月半ば。仕事で大きなミスをしました。ここの会社の仕事では、仕事を請け始めた当初にも一度ミスをしたことがあり、これで2回目でした。さすがにもう干されるかもしれないと思いました。
その連絡があったのは、半年前から楽しみにしていたクラシックコンサートに出かけるために家を出ようとしたときでした。
実は同じ演奏家のコンサートを6月にも聞きに行ったのですが、そのときは少し大きめの仕事をしていて締め切り間に合わないかもしれないと心配で心配で、あまり集中して聞くことができませんでした。
今回はゆっくり聞ける!と思っていたのにですね、まさかのこんな事態です。
自分を呪いました。
まず思ったのが、ここまで一生懸命仕事をして頑張っていたのに、神様はどうして私にこんな仕打ちを・・・ということ。
それを思ったときに、「あっっ、私頑張ってたんだよね」となんだか客観的な感情が湧きました。それまでは頑張って仕事していても、どこかで「まだまだ」って思っていたんだと思います。だけどそのとき初めて、自分はちゃんと、自分が持っている100%の力で頑張っていた、ということを認められました。
そうしたらまずふっと楽になったんです。
それでもやっぱりコンサート会場で開演を待っている時間も、演奏が始まっても、はじめは落ち着きませんでした。とにかく演奏に集中したくて、「ミスしたって死なない死なない」「ここの会社がダメだったらまた別のところを探せばいい」と自分に言い聞かせていました。
そして、後ではっと思ったのですが、「ここの会社がダメだったら別のところを・・・」と思えるようになっていた自分の「成長」に気づいたのです。
どういうことかというと、私は大学時代に自分が勉強していたことが嫌になり、その職業に就くことをあきらめ、卒業後、資格を取るのもやめたことは前に書いたかと思います。
その挫折以来、仕事に就くのが本当に難しかった。
専攻が音楽関係だったので普通の会社で履歴書を見せても、アピールできるところが「英語」しかない(留学していたので)。だけど当時からもう英語ができる人なんてざらにいたのでたいしたアピールにもならず、事務職にしか就けませんでした。
当たり前ですが、事務職がダメなわけじゃないです。だけど私は「手に職」がほしかった。だから大学でもその学問を勉強しようと思ったのです。それに挫折し、手に職もつけられず、専門職にも就けない。
転職活動は本当に憂鬱でした。
その後、ひょんなことから翻訳の仕事をするようになりました。それでも、国語に苦手意識があったので、英語はともかく、日本語能力が高くないとなかなかできない翻訳の仕事が自分に向いているかどうか分かりませんでした。自信もなかった。
そして、4年前から始めた仕事。正直、翻訳者より全然人手が足りていないようなので、仕事はまぁまぁあります。だけど単価が低くてなかなか収入は増えない。
東京で独身で1人暮らしをしながらこの状況はなかなか辛いです。
だけど、そのコンサートのときに思った「ここの会社がダメだったら別のところを・・・」の気持ち。転職に何度かトライしていたときに、こう思えなかったから辛かった。でも今、「別の所を探せばいい」と思えている自分がいる。
このとき、あ、私は自分がずっと求めてきた「手に職」を手に入れたんだ、と自覚できました。だから落ち込んで大反省もしたけれど、気持ちがふっと軽くなりました。
せっかく手に入れた「手に職」を思う存分生かしたい!そう思ったらまたやる気が出てきました。
さらに言うと、この5~6年間あんまり楽しくない日々を送っていました。燃え尽き症候群だったし年齢的な変化もありました。それが、このときふっと、「あ、自分はようやく底をついた」と思ったんです。「あ、もうあとは浮いていくだけだ」って。
そんなことが11月にありました。
だからと言って別に何か大きくコトが変化したかと言えば、そうではないですが、自分の気持ちが軽く明るく前向きになること、落ち込んでも早めに立ち直れること(または図太くなるとも言う笑)は、なんてすばらしいんだと思いました。
新たなステージに一歩進んだ気がします。
来年に向けて、何年かぶりに気力が湧いてきています。ここ数年、目標とか抱負とかも湧いてこないぐらい、気持ち的に疲弊していたので、よい兆しです!
新しいステージでまた自分らしく人生を歩んでいきたいなと思います。
余談ですが、久々にフラワーエッセンスを飲んでいたのも今回の自分の変化を後押ししてくれたのかも。いろいろ試した中で、私に合うのはアバンダンスとラクシュミです。ダブルで飲むと相乗効果を感じます。
アバンダンスとラクシュミ、本当に効果があると思いますので、是非試してみてくださいね!